検索窓
今日:5 hit、昨日:245 hit、合計:84,005 hit

48話 ページ48



某ホテル

os「A」

愛しい名前を呼べば、すぐに
振り返り何?といいたげに俺を見つめる
肋のうきでた背中や、枝のように細い
腕すらも、愛おしい

俺を、信用してくれたらもっと嬉しいのに

os「お小遣いあげる」
「対価払ってないからいらん」
os「ペ神から服貰ってたやん」
「…そういうプレイだから」
os「なら俺もしたい」
「…」




「…オスマンさんって恋人いないの?」

俺になんかに撫でられ、
気持ちの良さそうに目を細める彼に
問えば蕩けた笑みでおらん、と帰ってくる
ま、おったら大問題よな

「…俺に金を出すなら、
ちゃんとした恋人作れば?」

os「…今はいらんわ」
「ふーん」

os「Aは?最近、鬱くんとかと仲ええやん」
「あれは、…あれ」
「いないよ」

os「せやなぁ」
os「Aも性格難やし」

Aは、いじけた素振りをみせ
顔をそっぽ向かせた。つい、いじわるしてまう

「…オスマンさん」
os「んー?」

今日は、積極的に話してくれるなぁ

夢を見ている気分でAを抱きしめ
匂いを押し付ける。いつか、その項も
俺の歯型で埋めつくしたい

「……俺の顔変わっても好き?」
os「…」


os「好きよ、大好き」
os「たとえAの顔が無くなっても、デブになっても人じゃなくなっても」
os「君が好きだよ」

「……そっ」

os「んふ」

君が時間だ、と帰る準備をしだすから
俺もそれに随伴して服を着る
いっしょにおきて、服を着る
まるで夫婦のよう

君にいったら、怒られそうやけど

os「A、次もよろしくな」
「うっす」

os「ちゃんと食ってな」
「…ぅす」


───

別の日

病院


「…」

売店にうってあった花の図鑑
二千をゆうにこえる額だが、
気づけば子供向けのお菓子と図鑑が
レジ袋に詰められていた





ちる「あ、A!」
「元気してたか?」
ちる「うん!」

「はい、やる」
ちる「!お花だ!…高くなかった?…」

「…全然?安かったよ」

ちるは優しいから、金がかかるのを
嫌がる。母親譲りの人思いさにまた笑みが落ちた

49話→←47話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (79 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
269人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あちき(プロフ) - 人間さん» ありがとうございます! (3月26日 23時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
人間 - この作品好きです、、無理しないようにしてください! (3月26日 23時) (レス) @page34 id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - あちきさん» わざわざありがとうございます!これからも応援してます! (3月26日 12時) (レス) id: 26a495336e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ミルクさん» すみません!今治しました💦 (3月25日 18時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - (自称)の部分((自称))にするか「(自称)=俺」の部分の自称の()を消して自称のみにしないと反映されないと思います、分かりにくくてすみません。 (3月25日 16時) (レス) id: 26a495336e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年3月25日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。