ヒロインかと思えば、親友ポジでした【d!】

十六話 ページ17

昼食時、中々屋上に行かないヒロイン。

『えみりちゃん、屋上行かないの？』

「迎えに来てくれるって」

『あ、ウツくん？そういえば教科書も貸したままだもんね』

いいぞいいぞ。好感度上げてけ？

「いや、違うよ。トントン先輩が、「大先生に頼んだら絶対忘れるからロボロ行かせるわ」って言ったから、ロボロくんだよ？」

『ああ、ロボロくんか』

あれだよね、「私は背高いと思うけどなぁ」でえぐいほど好感度上がるあの子ね。

確か真面目だったから、約束もしっかり守るはず。むしろ、5分前ぐらいにきそうだけど……？

ざわざわ、それぞれで固まり出したクラスメイト。

すると、ガラッと大きい音を立ててロボロが顔を出した。

「すまん！先生に雑用頼まれて、遅れてしもた！」

クラスは一瞬静まり返ったものの、すぐに元に戻る。

「あ…じゃ、Aちゃん、私、行くね」

『うん。私は食堂行くから』

ていうか、わざわざロボロが迎えに来なくてもシャオロンかゾムと一緒に行けば良いのでは…

あ、ヒロインも好感度気にし始めた？休み時間にそれとなく好感度伝えたからかな。

いや、それならウツ上げる…って、トントン先輩が決めたんだった。

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