ヒロインかと思えば、親友ポジでした【d!】

十七話 ページ18

テストは明日。今は放課後。

勉強(という名のエーミール先輩の好感度チェック)のために図書室に来た。

それとなく隠れて見えるところに座り、教科書を広げる。

エーミール先輩は初心だから。それにヒロインって頭良い設定だし上がりやすいんだよね。

うんうん、「11」ね。ゾムと同じくらいかな？

爆発的に上がるゾムとは違い、地道に上がるって感じ。

あんまり見てると怪しまれるので教科書を閉じて、本棚を見てるフリをする。

もうこのままいても暇なので図書室を出る。


「すまんな。女子にこんなもん持たせて…」

「いえ、大丈夫ですよ！図書室の奥の備品室ですよね？」

「あいつらとは大違いやな」

何やらヒロインが来た気配がしたので、廊下に出した足を引っ込めて、扉の窓から様子見。

声的にトントン先輩かな？有能さから他の人より仕事が多いトントン先輩を助けるヒロイン。

トントン先輩も割と初心なんだよな。

好感度…ちょ、見えない。顔しか見えん。

でも低かったらトントン先輩が遠慮するからそれなりに上がってるとは思う。

シャオロンは30だぞ？ウツ見てみろ、「3」だぞ？10倍。

おもしれぇ女イベント(A命名)じゃ少しずつだよ。

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