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脱衣所にて、トントンは永遠とコンビニスイーツについて語っているAの話を聞き流しながら、次々と彼女の服に手をかける。
全裸になった彼女に一旦タオルを巻いた後、トントンは気恥ずかしそうに口を開いた。

tn「久しぶりやし、一緒に入ってええ?」

「え、珍しっ!高校生ぶりじゃない!?
 どうしたのトンちゃん!寂しくなった?」

tn「ご想像にお任せしますぅ」

トントンが服を脱いでいる最中、その横でAは楽しそうに入浴剤を選んでいた。
発泡入浴剤や濁りタイプのもの、某変態さんにもらったローション状のものなんかもある。

「トンちゃん!今日の入浴剤はこの……って、」

「もう!」とAは大声をあげながらしゃがみ込んでしまった。上から見下ろす彼女はまるでダンゴムシみたいだ。

tn「どうしたA、……生理か?」

のぼせているのかと錯覚させるほど顔を真っ赤にし、それを隠すように手で覆っているA。
トントンはAに視線を合わせるように屈み、心配そうに彼女のの様子を伺う。

「ちがう!!トンちゃんタオル巻いて!!」

トントンから「は、」と拍子抜けしたような声が漏れた。

tn「いや今から風呂入る……」

「いいから巻いて!!」

トントンは渋々タオルを巻き、浴室に入った。先に入っていたAの仕業か、お湯は既に白く濁っている。
2人は身につけていたタオルを取っ払い、トントン、Aの順でお湯に浸かった。
自然とAがトントンに寄りかかるような形に落ち着く。

「あったかいねぇ」

tn「そうやな」

「……とんちゃん、怒らないで聞いて欲しいんだけどね、
 大学時代、一回だけ彼氏作っちゃった。ごめん、」

「寂しかったの」

寂しかった、そんな薄っぺらい言葉で簡単に許されるなんて思っていなかったけれど、Aはなかなか帰ってこない返事に不安になる。

tn「…………ええよ。許したる。
  でもこれからは、俺がずっと側におったるから」

「ふ、なにそれ!告白?」

tn「ちゃうわあほ」

トントンの方を振り返ろうとした瞬間、Aは顔面に水鉄砲をくらってしまった。そこからは水合戦の開幕。

「うわぁ、!? やったな〜!お返し!」

tn「下手くそな水鉄砲やなあ」

トントンがどんな顔をしていたのかも、彼の言葉の真意もAには分からなかった。
でもトントンがずっと幼馴染でいてくれるのなら、Aにとってそんなこと、どうだっていいのだ。

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作者名: | 作成日時:2024年3月22日 23時

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